しあわせと感じたこと。
今日のおやすみの日。
羽陽は朝から大きな声でうたをうたったり
元気いっぱいに家の中を走り回ったり。
季生くんは、ぎこちなくも、めいいっぱいに
自分の体を動かしては
ぽわんとした顔で優しく見つめてくる。
すきなうたであるkainatsuのライブ映像を流す。
羽陽は時折kainatsuを口ずさみ
ひとりで何かお話しながら遊んでいる。
キッチンからはれいさんがお昼ご飯を作っている
音や匂い。様々なものが届いてくる。
自分は季生くんを胸の中で眠らせたまま
しあわせな時間だなあと思い
いまこうして文字に記している。
いつまでもこんな時間が続くといいなと
ちょっとした不安や寂しさを交えながら
願っている。
いつの日からかずっと
こんな時間を探していた。
©︎ atsushi yagishita